スマホ訴訟について 意匠権と訴訟額

アップル社とサムスン社の訴訟事件は世界中で行なわれていることで有名となっているものですが、その訴訟の内容が特許技術に関するもののほか、意匠権についても争われるようになっていることを特徴としています。

北カルフォルニア地方裁判所では、アップル社とサムスン社との訴訟事件が行われ、サムスン社が敗訴するかたちとなり、アップル社に賠償金の支払いが命じられています。その賠償金額は10億ドルという巨額な金額であったことから世間では話題なっていました。

この訴訟による賠償金の中身は特許権に関するものでなく、意匠権に関するものがほとんどであったということを特徴としています。10億ドルのうち、特許技術に関する賠償額が1,000万ドルであったことから、意匠権による賠償額の大きさがよくわかるものとなっています。

この商品の外観を保護するための権利は、大きな価値をもつということを示すものとなり、この事件がデザインや知的財産権において衝撃を与えるものとなったのです。商品の差別化を行なうことにおいて意匠権は重要なことであることから、日本においても意匠権は重要なものとなっているようです。

アップルとサムスンの戦い

自動車などのデザイン性が問われるものでは、特に必要な権利として保護されるもので、特許権と同じくスマートフォンも工業デザインとして保護されるべきものとなっているのです。アプリケーション・プログラムの画面は意匠権の保護となりますので、アップル社はiPhoneのスリープ状態から起動する画面のデザインを日本で意匠権として登録しています。これはiPhoneに付随したデザインとして保護するためのものですが、アップル社の起動操作の他者との差別化を行うものとなっているのです。機能面は特許権で保護するが、プログラムデザインについては意匠で登録することになっているということがわかります。

アップル社とサムスン社の訴訟は世界各国で行なわれています。サムスン社はアメリカ、欧州、日本などのほとんどの国の裁判で敗訴していますが、アップル社への賠償金支払い要求が却下されたり、欧州ではドイツにおいては特許技術の使用差し止めを請求したことから、独占禁止法によってサムスン社側に損害賠償を請求することしたのです。