ワンクリック特許事件

インターネットの普及は、ネットショッピングをより身近なものとしています。ショッピングサイトにはさまざまなものがありますが、中でもAmazon.comでは、100万点以上の商品を販売していることから日本でも人気があります。

注文してから最短で翌日に届くという速さを特徴とした世界最大級のショッピングサイトとして知られているもので、中でも商品の購入における決済方法の一つであるワンクリック決済は、非常に便利なもの機能とされています。

このワンクリック特許はAmazon.comが保有する権利で、コンピュータにIDデータを記録したcookieによって、購入者を判別して簡単に決済できるようにした特許です。これは決済ごとにおいて初めて購入するときのcookie が送信されることにより、決済を簡単なものとしてくれるものです。インターネットで買い物をするときは、決済において手続きに時間や手間がかかりますが、このシステムを使うことによって簡単に決済することができるようになります。

少しの工夫で特許取得

なおワンクリック特許は、アメリカのパテントとしてAmazon.comが1997年に出願して1999年に保有した権利ですが、日本において特許出願を行なった際には、すでにソニーが同種の特許出願を行なっていたとして出願そのものについて拒絶されています。

しかし最近、日本においてAmazonが出願したワンクリック特許をもとにした分割出願が認められました。この出願では、ワンクリック特許そのものに対する特許ではありませんが、特許範囲を含めるように補正を行なうことよって別の出願として得られたということが注目されています。

ここでは当初の出願を修正して「ギフト発送方法とそのシステム」としていますが、実際はワンクリック注文を特許とした性質をもっています。これが初めの出願から14年が経つものであることから、技術が普及するのを待ってから特許権を得ているということが指摘されています。そのことからサブマリン特許のように、Amazonが使用者に特許権使用料の請求を行使するというような問題もないわけでもありません。ワンクリック特許が非公開ではなかったとしても、後から特許権を取得されることは、すでに使用者がいる場合、不安を与えるものとなってしまうのです。